楽器に興味があっても、大人になってから始めるのは遅いのではと迷う人もいるでしょう。しかし、趣味として音楽を楽しむなら、年齢だけで諦める必要はありません。大切なのは、自分に合った楽器や練習方法を選び、無理なく続けることです。本記事では、大人の初心者が楽器を始める際に意識したいポイントを紹介します。
大人からでも楽器を始められる
楽器というと、子どもの頃から習っている人が上達しやすいイメージをもつかもしれません。しかし、大人になってから趣味として演奏を始める選択肢もあります。まずは上手に弾くことだけを目標にせず、音楽に触れる時間そのものを楽しんでみましょう。
年齢を理由に始めるのを諦めない
楽器を始める時期に決まりはありません。プロを目指す場合と、自分の好きな曲を演奏したい場合では、必要な練習量や目標も異なります。
趣味として楽しむのであれば、自分のペースで少しずつ演奏できる曲を増やしていけばよいでしょう。大人は好きな音楽や演奏したい曲が明確になっている場合も多く、目標をもって練習しやすい面があります。
また、楽譜や演奏方法について分からない部分を自分で調べながら学ぶ力も活かせるでしょう。「今からでは遅い」と考えるより、何を演奏してみたいのかを具体的に考えるところから始めるのがおすすめです。
目的を決めると練習しやすくなる
楽器を始める前に、どのように楽しみたいのか考えてみましょう。好きな曲を一曲演奏したい、家で気軽に楽しみたい、人前で演奏してみたいなど、目的は人によって違います。
最初から難しい目標を設定する必要はありません。たとえば、好きな曲の一部分を弾けるようになるといった小さな目標でも、練習を続けるきっかけになります。
目的が明確になれば、選ぶ楽器や必要な練習内容も考えやすくなるでしょう。周囲と上達の速さを比べるのではなく、自分が楽しめる目標を設定するのがポイントです。
初心者は自分に合った楽器と練習方法を選ぶ
長く楽しむには、憧れだけでなく生活環境も考えて楽器を選ぶ必要があります。音量や保管場所、練習できる時間などを確認し、自分の暮らしに取り入れやすいものを探しましょう。また、最初から長時間練習するより、短い時間でも定期的に楽器へ触れる方法がおすすめです。
楽器選びでは練習環境も確認する
初心者が楽器を選ぶ際は、好きな音や演奏したい曲を基準にしつつ、自宅で練習できるかも確認しましょう。楽器によって必要なスペースや音量、持ち運びやすさは異なります。
集合住宅に住んでいる場合は、大きな音を出せる時間が限られる場合もあります。電子楽器やヘッドホンを利用できる製品など、自宅の環境に合わせて選択肢を検討するとよいでしょう。
また、購入前に教室や楽器店などで実際に触れてみる方法もあります。大きさや重さ、構え方などを体験すると、自分が無理なく扱えるか判断しやすくなるでしょう。
短い練習でも継続を意識する
仕事や家事があると、毎日まとまった練習時間を確保するのは難しい場合があります。時間が取れないからと練習を諦めるのではなく、短時間でも楽器に触れる習慣をつくってみましょう。
休日だけ長時間練習する方法より、生活のなかに無理なく組み込める時間を探すのもひとつの考え方です。帰宅後に少し練習する、休日の朝に時間を取るなど、自分が続けやすいタイミングを決めておくと取り組みやすくなります。
忙しい日は楽譜を確認するだけにするなど、状況に合わせて内容を調整してもよいでしょう。
基礎を飛ばさず少しずつ進める
好きな曲をすぐに演奏したいと思っても、最初は楽器の持ち方や姿勢、音の出し方など、基本的な部分を身につける必要があります。自己流の癖がつくと、難しい曲へ進んだ際に演奏しにくくなる恐れがあります。
最初の段階で正しい姿勢や基本動作を意識するのがおすすめです。また、難しい曲に挑戦して思うように弾けないと、練習が負担になってしまうケースがあります。
簡単なフレーズや初心者向けの曲から始め、できる範囲を広げていきましょう。小さな上達を感じられる練習内容にすると、続ける楽しさにもつながります。
楽しく続けられる環境をつくる
楽器は始めるだけでなく、継続して触れる中で少しずつ演奏できるようになります。上達を急ぎすぎると、思い通りに弾けない時期が負担に感じられるかもしれません。自分に合った学び方や練習場所を見つけ、音楽を楽しめる環境を整えましょう。
独学と音楽教室を目的に合わせて選ぶ
楽器の学び方には、教材や動画などを利用して自分で練習する方法と、音楽教室でレッスンを受ける方法があります。独学は自分の都合に合わせて進めやすい一方、演奏方法が合っているのか判断しにくい場合もあるでしょう。
音楽教室なら、講師に姿勢や演奏方法を見てもらい、分からない部分を質問できます。定期的にレッスンがあると、練習を続けるきっかけにもなるでしょう。
どちらが適しているかは、目標や予算、生活スタイルによって異なります。必要に応じて両方を組み合わせる方法もあります。
練習できる場所を確保する
自宅で音を出しにくい場合は、練習場所を確保する方法も考えましょう。音楽スタジオや練習室などを利用すれば、周囲への音を気にせず演奏できます。
楽器によってはレンタルに対応している施設もあり、自分の楽器をもっていない段階で練習できるケースもあるでしょう。音量を理由に興味のある楽器を諦める前に、利用できる環境がないか調べてみるのがおすすめです。
音楽教室へ通う場合も、レッスン以外に練習室を利用できるか確認しておくと、練習方法の選択肢を広げられます。
上達だけを目的にしすぎない
練習を始めると、早く上手になりたいと感じる人もいるでしょう。しかし、上達の早さばかりを気にすると、難しい部分でつまずいた際に楽しめなくなる場合があります。
昨日よりスムーズに音が出た、短いフレーズを最後まで演奏できたなど、小さな変化にも目を向けてみましょう。また、好きな曲を聴いたり演奏会へ行ったりする時間も、音楽を楽しむ方法のひとつです。
練習だけを義務にせず、自分が楽器を始めたいと思った理由を大切にしましょう。自分なりの楽しみ方が見つかれば、無理なく長く続けやすくなります。
まとめ
大人になってからでも、趣味として楽器を始めるのに遅すぎることはありません。まずは好きな曲を演奏したいなど、自分なりの目的を決めると練習の方向性を考えやすくなります。楽器を選ぶ際は音や見た目だけでなく、音量や保管場所、自宅で練習できる環境かも確認しましょう。仕事や家事で忙しい人は、長時間の練習にこだわらず、短い時間でも定期的に楽器へ触れる方法があります。また、独学が難しいと感じたら、音楽教室で基本的な演奏方法を学ぶのも選択肢です。上達の速さを周囲と比べず、小さな変化を楽しみながら、自分の生活に合ったペースで音楽を続けていきましょう。